4月は進学・進級で環境が変わり、それに慣れるのに精一杯だったお子さん。その一方で、5月の長い連休が終わりホッとしている親御さんもおられることでしょう。
この時期、学校では体育祭や修学旅行・遠足が予定されているところも多いようです。それと同時に、いよいよ学年最初の「中間テスト」が近づいてきました。「休みモード」から「学習モード」に頭を切り替えて臨む時期です。一般にテスト範囲が公表されるのはテスト10日〜1週間前が多く、それと同時に学校配布の問題集をテスト範囲まで仕上げて提出する宿題が出されるケースが多いものです。(2学期制の学校では、6月中旬に「中間テスト」が実施されますが、その分3学期制の学校のテスト範囲よりも広くなります。)
ですから、テスト対策も学校配布のワークや問題集を解き進めながら、学習内容の「復習」をしていくのが良いでしょう。中には、問題集とともにもらった解答を丸写しにして済ませて提出する生徒もいますが、せっかくの「復習のチャンス」を生かすことが大切です。その上で、総合演習を積むことが重要です。まちがった問題は、時間を置いて解き直すことで実力が定着しますが、これを実行しているお子さんは案外少ない様です。取り組むべき科目は、まずは英語・数学です。理解するのに時間がかかるからです。その次は理系科目です。暗記だけでは対処できない科目だからです。国語(古典)・社会科は、整理して暗記するだけで高得点が取れるのでその後でも間に合うことがあります。ただし、テスト範囲が広い場合は早めの対応が必要です。サランい、テスト直前には英単語、漢字や年表などの単純反復練習の学習になります。
「僕は漢字が覚えられない、原子記号や歴史の年表が覚えられない…」と愚痴を言うお子さんもいますが、色々とやり方はあるものの、まずは五感(脳・目・口・耳・指)をフルに使って反復練習しましょう。その積み重ねが入試勉強でも役に立ちます。学校では、計画的にテスト対策勉強する様に…と計画表を書かせるところもあります。確かに、学習の進捗状況を把握するには大切なことです。ですが、あまりに細かく作りすぎると、かえって不自由になったり、あせったり、達成しなかった課題ばかりが気になることになるので、次の様に計画表を作り替えましょう。学習すべき課題・内容を箇条書きにして、毎日それに優先順位をつけて学習する。そうすれば、優先順位の高い課題から消化できます。
対策学習を始める前に知っておくべきことは、自分が計画した通りには対策学習は進まない…と言うことです。時給◯◯円のアルバイトとは違って、3時間取り組んだからその科目は理解できて◯◯点取れた…とはいかないということ。また、予定した時間帯に他の科目の宿題や急用が発生することもあるので、スケジュールには余裕が必要です。切羽詰まったタイトなスケジュールでは、決して満足なテスト結果とはなりにくいものです。
ましや「一夜漬け」では、次の日に2〜3科目のテストがあったとして、前日に理解できるのは1科目程度です。暗記科目では、過度な暗記に脳がバカになって、それ以上知識が脳に入っていかない
高校生の科目では、「1度解いたら30〜40点、2度解いたら60点、3度解いたら80点以上」と思って取り組むこと。特に、理系科目にはこの格言が当てはまります。テスト前に1回しか解かなかったら、テストでは40点程度しか取れないと覚悟しておきましょう。繰り返すことで理解が深まり、ケアレス・ミスが減ります。