11月中旬には、どの中学校でも、後期-中間テストまたは2学期-期末テストが実施されます。中3生にとっては9教科で実施され、その結果の2学期の内申点は2倍されて加点されます。その後は、各教科でノート提出や学校配布の問題集の提出点検がされます。11月末には、高校に送られる中3の内申点が確定され、本人にも伝えられます。それを受けて、12月上旬に学校は「三者面談週間」に入ります。ここで受験する公立高校と併願する私立高校が決定します。特に、私立高校については学校側の「事前相談」が必要なこともあり、確定できるようにしましょう。公立高校については、1月の模擬試験の結果を受けて2月の「志願変更」できるので、少し余裕があります。最近の学校側の対応として、「中学浪人」さえ出さなければよいので、私立高校の「併願確約」が取れれば、公立高校については生徒の希望に沿った高校を受験させてくれる傾向にあります。ただし、私立高校を受験しない生徒に対しては、公立高校1校となるので志望校のレベルを今より下げるように執拗に圧力をかけてきます。
その間、生徒側は会場模擬試験を受けて、本番の試験場の雰囲気に慣れるようにしよう。塾内模試だと周りの受験生は「同志」で緊張感に乏しいが、会場模試では周りの受験生はライバルと化します。また、内申点が確定した後の学習は、入試に焦点わ合わせた受験勉強に邁進することです。もちろん、中3の教科書内容は12月末には終えるようにしましょう。1月の模試もすべて高校入試範囲対応となっています。また、理科・社会・漢字は「一問一答テスト形式」で用語などの暗記を強化することも大切です。「入試問題は全てマークシート形式だから、漢字で書けなくてもいいや」と安易に考えないこと。人の暗記力は、しっかり鉛筆を持って漢字で書いて覚えることで定着します。あとは覚えたことを復習して入試本番に再現できるように!神奈川県公立高校の過去問題集を使って、単元ごとに解けるように練習すると効率的です。
また、学習時間を確保するために、夕食前にも1科目(30分程度)取り組むことをお勧めします。ここでの1科目は、過去問を使って国語の文章読解1題や、理科・社会の用語の暗記に使うのが良いでしょう。夕食後は本格的な問題練習に。朝早く起きて学習しようとする生徒もいますが、朝起きの習慣を身につけるまでに2〜3週間かかるので、その間の学習がうやむやになることもあります。新しく問題集などを購入する際には、友達が使っている問題集を購入しがちですが、よく考えて買うこと。その科目が友達にとっては得意科目で、あなたにとっては不得意科目だったとしたらどうでしょうか?そして、これだ!と決めた問題集は、2度・3度と復習しましょう。1度解き終わったから別の問題集へ移るのは早計です。入試では完成度が大切です。6〜7割理解したから次の問題集に移る…というよりも、1冊の問題集をボロボロになるまで解き直した方が時間もかからず、入試本番で得点できます。