この時期になると、大学受験生は焦り出す

高校3年生にとって、9〜10月のこの時期は「AO入試」が花盛りだ。もう合否結果の出ている生徒も現れている。11月からは大学の「推薦入試(指定校制・公募制)」も始まる。そのため、同級生の動向が気になる時期だ。トップ高校や準トップ高校では「一般受験」がほとんどなので、クラスの雰囲気はそう変わらないが、中堅高校ではクラスの7〜8割近くがAO入試と推薦入試(指定校制・公募制)で大学を決めている。まだ合格が確定していない一般受験の生徒は、11月を過ぎる頃にはクラスの2〜3割ほどになってしまい少数派となる。その頃になると、高校の授業では先生の話を聞かないで雑談にふける生徒が増えてくる。先生が一生懸命教えようとしても、その声が雑談に消えてしまうクラスもあるという。大学を一般入試で目指している生徒にとったは、高校に行く意味が薄れてきてしまう。その結果、出席日数が卒業条件をクリアしている生徒は、12月頃から高校を休んで自宅や塾の自習室で勉強する様になる。それでも、模擬試験の結果が順調であったり、過去問を粛々とこなせている受験生はよい。自分の目指す大学の入試問題と現在の実力がまだ乖離している受験生は焦り出す。焦り出すと暗記中心の勉強に入り込む生徒もいる。英単語や古文単語に一問一答形式の問題集ばかりやり始める。これがいけない。思考力を抜いた学習では最後の飛躍がなくなるからだ。また、過去問オンリーの学習になってくる受験生もいる。しかし、秋から使用してきた問題集を反復して使用することも忘れてはいけない。復習することで、問題集の滋養分をすべて吸い尽くすことが受験の近道でもある。こらからのの学習では、焦る気持ちやライバル達の学習法が気になるかもしれないが、過去問も含めて反復して解き進める学習を堅持してほしい。浪人生の場合は、去年のトラウマが蘇るだろう。受けた大学から次々に「不合格」の通知が来たことを…そして、自分の人格が全否定されたかのような錯覚を味わったことを…。その点では、高校3年生はその恐怖を知らない。中には、「ダメなら浪人すればいい…」などと公言している者もいるが、浪人してもその状況は変わらない。今から4ヶ月後が、一段階も二段階も飛躍するチャンスの時期だ。そう自分を言い聞かせて、心して受験勉強に取り組んでほしい。 (実は、新しい問題集を一から解くよりも、今まで解いた問題集や過去問の復習をすることは、あまり時間もかからないので早い時期にその効果が現れるものだ。実践してほしい。週一日は、その週に学習したことを「復習する日」にするのもいいだろう。)