子供は、いつまでも頼りない存在ではない。親は生まれた頃の記憶が邪魔をして、その延長にわが子を見てしまう。小学5・6年生になったら、親が子どもに勉強を教えようとするのは難しくなる。しまいには「親子ゲンカ」になるのが関の山だ。

 小学高学年生になったら、外に”師匠”を見つけて、その師匠にわが子の教育を任せるのが良い。それが、サッカーや空手のコーチであっても、お稽古ごとの先生や塾の先生でもいいのだ。親が信頼できる大人に”師匠”になってもらい、その人のもとでわが子の人間形成を託すのがいい。たとえ、子どもがイヤがろうと、親が「この人に任せよう」と決めたら、子どもは親の判断に従うものだ。

 ただし、サッカーのコーチに”師匠”を頼んだからと、間違ってもサッカーのプロ選手に仕立てようと考えてはいけない。子どもの夢は変わるもの。まだ見ぬわが子の可能性を親が限定したり、奪ってはいけない。いつやめてもいいが、サッカーをやっている限りは師匠についていけ!という態度で臨むことだ。そこで、異学年の子や異性の子と頑張らせればよい。決してわが子を”温室育ち”ににしてはいけない。 子どもの好きなアニメマンガの世界にも、奇天烈な師匠の元で主人公が鍛えられるシーンがいたるところにあるはずだ。それが塾の先生であれば嬉しいと思う今日この頃である。

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