1月の成人式が終わる頃になると、神奈川県公立高校まであと1ヶ月となる。中3生もこれからが正念場だろう。この1ヶ月の中で、学力検査5科目の対策学習が急がれる。英数国の学習に追われて、まだ理科・社会は完成度の低い状態のお子さんもいるかもしれない。実は、英数国については、受験する公立高校が同じならば、だいたい受験生の得点も似たり寄ったりだが、理科と社会は得点差が大きく付く。それが合否を分けることになるのだ。

上位校受験者ならば、理・社も穴がないように学習しているが、中堅高校受験者の中には、理科か社会のどちらかに問題を抱えたまま受験当日を迎えるお子さんもいる。「理科は捨てた」とか、「歴史はもうこれ以上覚えられない!」などと嘆くお子さんも出てくるのがこの時期である。理科・社会は追い込みが効く科目だ…と言われていても、入試1ヶ月前になっても、本気になって取り組まないとなると手遅れになる。一問一答テストでも構わないのだから、そろそろ本気になって取り組みたい。取り組み始めて2週間以上たってからボチボチと効果が現れてくる。よく、「先生の言われた通りに、1週間やってるけども効果が現れません!」という生徒もいるが、1週間程度では効果は実感できない。何事も2週間は努力を継続してほしい。しかも、勉強法をコロコロ変えるな。もがいてほしい。1月からは理科・社会の対策に邁進しよう。

(友達が「これいいよ」と勧めてくれる問題集があるかもしれないが、その科目が得意科目の友達には有効でも、苦手科目の君には合わないかもしれない。問題集も1ページ目から順々に解くな。公立高校に出題される単元と自分の苦手分野を照らし合わせて解こう。そうすれば、問題集を1冊丸々解かなくても合格できる。)

 もがくのを諦めてはダメ。神奈川県公立高校の理科は難易度は確かに高いが諦めてはダメ。社会だって、よくよく過去問を見れば、毎年同じような傾向の出題が続いていることに気づくはずだ。特に地理分野は、知識問題というよりも資料やグラフを読み取ったり、割合・時差・地図の縮尺を計算させる問題も健在だ。諦めてしまったものの目には見えてこないことでも、粘っている者の目には見えてくる。「救いの神」は必ず微笑んでくるものだ。そういう目で過去問を解きながら眺めれば、様々な出題の傾向が見えて来る。いまこそ過去問に当たり、それを体感してほしい。それが受験勉強の醍醐味にもなるはずだ。

 公立高校入試問題の出題者(高校の先生方)は、やたらめっぽうな問題を君たちの出しているのではない。過去の問題傾向も踏まえながら、しかも、入学してくる高校生として必要な知識や実力を身につけて欲しい…という願いを込めて出題しているのだ。しかも、平均点も50点前後にしようとしている。

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